儲分室 跡地

米陸軍の新装具についての記事

Army Times -- Combat gear upgrade: New ruck, improved ACUs

2010年8月よりアフガニスタンに派遣される2個旅団の兵に対し、
新装具の支給がされます。
既に現地にいる部隊については、
12月から残りの滞在日数が120日間残っている部隊から段階的に支給して、
8ヶ月ほどで完了予定の事。

今回の記事でArmy Timesは、
兵士の衣服と個人装具のプロダクトマネージャーを務めるMichael Sloane中佐から、
独占的に8種類の新しいマルチカムの装具を見せて貰ったようです。



その内容は・・・・・・

・中型サイズのリュックサック。
アサルトパックは長時間の任務では小さすぎ、
72時間リュックでは大きすぎだったと言う議論から。
また、ハーネスが着脱式のため容易に中身にアクセスできる。
（アサルトパックとはおそらく、
EAGLE社の「Modular Assault Pack」のような小型の物で、
72時間リュックは文字通り各社が作る3-dayバックパックの事だと思います。）

・Tactical Assault Panel（写真左のチェストリグ）
マガジンの携行数が増加し、プラットフォームも広い。
8つのポーチは10本のマガジンか、
もしくは、6本のマガジンの他に別の装備
（例えば、MBITRラジオやDAGR、M14マガジン）の
セットアップが可能。
また、このTactical Assault Panelは、
これからFLC(Fighting Load Carrier)に代わる物です。

また、これは機動性は生存性に等しいと言うことの答えだそうです。

ちなみに、８つのポーチというのは、
Tactical Assault Panelのフロントに備えられているマガジンポケットの事かと思います。



こちらの写真だと、
チェストリグに最初からマガジンポケットが付いていることが
良く分かると思います。

元モデルはコチラかと。



Soldier systems -- More on the Tactical Assault Platformより

昨年の記事です。
Tactical Assault Platformの詳細とアフガンでテスト中というお話。
写真では、ＩＯＴＶと連結して多用途性を持たせているように見えます。

おそらく、Tactical Assault Panelはコレのテストの成果ですね。
上のマルチカムバージョンの写真でも、
軽量化されていると思われるプレートキャリアーに連結されているように見えます。

Army Timesが他に見せて貰った物は、

・改良されたArmy Combat Uniform
襟元が崩れにくい。
ベルクロが減っていて、ズボンのカーゴポケットはボタン留めに。
（砂や泥でベルクロが使い物にならなくなるため）
防虫処理済で、今までのように自分でやる必要が無くなる。

・新しいパトロールキャップ
・耐火性でより丈夫になったコンバットシャツ
・外側の装具やアーマーと連結可能なキャメルバック
・膝とすねを守るパッド（写真が見たいなｗ）
・アクセサリー付きの新しいIFAK

もうしばらくしたら、ミリフォトなどで写真を見れるかもしれませんねー。
Tactical Assault Panelの放出品や横流し品には、
どれくらいの値段が付くんだろｗ？

この他には、
11月に丈夫でより使いやすくなった新しいダッフルバックが披露予定。
また、3種類のブーツがテスト中で、
来年初頭には兵士に支給されるようです。
（Dannerのアレでキマリじゃなかったのか・・・）

最後に、記事の後ろでは、
派兵中の兵士の中にはより良い装具の為に、
私費で数百ドルを使っているという話が書かれています。

第3旅団戦闘チーム、第82空挺師団に所属する、
Casey Edwards技術兵は最後のイラク派兵のために約500ドルを使った、
などと言った話が書かれています。

そういえば、自衛隊の方々も私費で装具などを購入して、
必要な物を整えていると言う話もよく聞きますね＾＾；

軍の制式装備が兵個人のニーズに完璧に答えるのは、
なかなか難しいのでしょうね。
自衛隊の場合は、米軍以上に枷が多いと思いますけど。

それでは、本日は「本当に」長々とお付き合い、ありがとうございました＾＾
コピペ記事のクセに、クソ長くてスミマセン＾＾；
今までの投稿で一番長いかも？