2011年02月24日

米兵<オデノカラダハボドボドダ!

米兵<オデノカラダハボドボドダ!
(まー、画像は米兵じゃなくてダディですがw)

イラクやアフガニスタンで展開している米兵達は、
タリバンと戦う前に自分の装備の重さと戦わなければならぬ。
これは、むかーしから言われていた事ですけど。

Army timesから記事を一つ紹介。

Report: Combat soldiers carry too much weight

・シアトルタイムズのレポートでは、
陸軍の統計によれば、少なくとも一つの筋骨格系の疾患が原因で
除隊する兵が2003年から2009年の間でほぼ10倍に。

・重い装備は兵士の関節炎や筋骨格系の疾患の原因になり、
同紙の見積もりではこれらの負傷をした退役軍人に支払う傷病手当金は、
年間5億ドルを上回る。

・2001年に陸軍科学委員会の研究では、
50ポンド(約22.6kg)以上を運搬しないよう勧告。
しかし、現実ではパトロールをする兵が運ぶ装備の重さは、
平均にして87~127ポンド(39.5~57.6kg)

・ジョン・ホプキンス大学の調査によれば、
2004~2007年、イラクとアフガニスタンにおいて、
救急搬送の3分の1近くが筋骨格系、結合組織、脊髄の負傷によるもの。
これは戦闘による負傷の倍以上に上る。
(ぎっくり腰が最大の敵?)

・2003 年に、チャールズ・ディーン大佐は、
東部アフガニスタンで軍務に付く兵士の装備の重さを調査する研究チームを発足。
軍は装備を軽くする計画に着手しなければ、
兵士の身体的なパフォーマンスは低下し続けると警告。

・イラクで軍務についたジョセフ・クロニガー技術兵は、
ボディーアーマー、M14、ラジオバッテリー、食物と弾薬など
およそ70~80ポンド(31.8~36.3kg)を担いでパトロール。
首を痛めていた彼は帰国後、
退化性関節炎による骨棘(こっきょっく)と診断される。

クロニガー技術兵曰く、
「俺はまだ25歳ですよ?じいさんじゃない。どういうことだってばよ?」

他には筋骨格系の疾患に加え、
重度のPTSDを患っていてたオーリンゴーマンマクレランは、
アヘンに手を出し、25歳で自殺。
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70~80ポンドと言う重さは、
第二次大戦中の個人装備の重さと比較して、
約2倍の重さになっています。

米軍は1ポンドでも装備を軽くしようと色々とやっていますが、
根本的な解決はまだです。

改良型のIOTVや、SPCS、海兵隊のSPCなど、
軽量化が図られています。
M27-IARも装備を軽くするために計画された物の一つです。

ナイロンギアで今流行のコーデュラ500などを使用した物も、
これを受けて作られた物でしょう。

米兵<オデノカラダハボドボドダ!米兵<オデノカラダハボドボドダ!

Lockheed Martin社が開発中の小隊の装備を積載して自立走行、遠隔操作ができる、
"SMSS"(Squad Mission Support System)や、

米兵<オデノカラダハボドボドダ!

以前に紹介した同社が開発中の外骨格"HULC"もありますね。

あと、記事中のチャールズ・ディーン大佐の研究チームの報告書はコレかなぁ?
まだ、斜め読みしかしてませんけどw
当時、彼は中佐だったみたいです。

U.S. Army Center for Army Lessons Learned
Task Force Devil Combined Arms Assessment Team(Devil CAAT)
- The Modern Warrior’s Combat Load -


PDFファイル。英文の上にクッソ長いですが一読の価値ありかと。
当時の米軍兵士がどの役割で何を持ち、
どれぐらいの重さになっているかの詳細が書かれています。
(149ポンドとかあるよ。大人一人分か・・・胸熱だな・・・)

現状でも装備の中身や重さは、
さして変わらないと思うので良い資料と思います。

自衛隊も腰や膝の疾患が多いと聞きます。
アーマーを着て立ちんぼをしたら、腰がバキバキだとか・・・。

軍人にとって筋骨格系の疾患は職業病と化していますが、
改善される日が来ると良いですね。

腰をやってしまうとホントどうにもなりません。
身近に腰を痛めてしまった人がいますが、
腰に釘を刺されるような痛みが走るとか・・・。

それでは、本日は長々とお付き合い、ありがとうございました^^





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この記事へのコメント
兵士の気持ちわかるっす。腰痛と水虫と痔はきっても切れない縁なんです。
Posted by 弟山 at 2011年02月24日 22:15
>>弟山さん
嫌な縁ですねwそんな物は切りたいものですw
Posted by 儲儲 at 2011年02月24日 22:54
行軍は14キロが限界ですね
自分は10キロでもきついですがw
30キロ以上を担いでの行軍は日本のマレー攻略戦が有名ですが
山下将軍はさっさと見切りをつけて自転車で行軍させました

案外マウンテンバイクの支給が理にかなってるかもしれません
Posted by !! at 2011年02月27日 07:24
>>!!さん
目的地まで行くだけなら自転車でもいいかもしれませんが・・・。
アーマーを着て自転車も腰が爆発しそうですw
Posted by 儲 at 2011年02月28日 18:15
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