2011年08月13日

アフガンでのCH-47撃墜について

先日、アフガニスタンでCH-47が撃墜された事について少し調べてました。
英語能力が乏しいので頭がウニになりそうです^q^
軍事に詳しく無いのも問題かw?

まー、クソ長いし、
自分は文章をまとめるのがヘタクソなので、
興味ない人は、いつものように回れ右ですよ。

閑話休題。

昨日、DoDがこの墜落で亡くなった隊員の氏名を公表しました。
記事中では各所から提供された顔写真も載ってます。

DoD names troops killed in Chinook shootdown - Military Times

別記事では各隊員のプロフィールを紹介。

Profiles of Chinook crash’s fallen heroes - Military Times

皆、優秀な隊員たちだったようです。

アフガンでのCH-47撃墜について

写真は亡くなったSEAL隊員のBrian Robert Bill兵曹長の近影。
彼の地元の市長や知事が哀悼の意を示し、
彼の葬儀が終わるまで全ての旗が半旗掲揚されるようです。

以下、少し古い記事から。

NSW source: Crash ‘worst day in our history’ - Military Times

上の記事から亡くなったSEAL隊員の15名が、
DevGru(Team 6)のゴールドチームだったことがわかります。
この事故でゴールドチームは、
大きな損害を受け組織戦闘力を喪失してしまったようです。

他はNSWG1から2名。
SEAL隊員の支援要員が5名。
24th STSの隊員が3名。

ヘリは160th SOAR(Special Operations Aviation Regiment)の
所属機ではありませんでした。
大抵の場合、
JSOC(Joint Special Operations Command)の作戦では、
160th SOARが兵員輸送を受け持ちますが、
今回は一般の陸軍に所属するCH-47です。
また、先日の記事でヘリの搭乗要員は4名と書きましたが、
正しくは5名ですね。

あと、ハンドラーは普通に考えれば、SEAL隊員の誰かでしたね。

お次は、

Did a New Taliban Weapon Kill a Chopper Full of Navy SEALs? - Danger Room
U.S. Insists: We Killed The Guy That Shot Down Our SEALs - Danger Room
などなど・・・

各記事から、
今回、亡くなってしまったSEALチームに支援要請をしたのは、
タンギ峡谷でタリバンの指揮官を捕らえるために作戦中だった
米陸軍レンジャーだと言うことが分かります。
(第75レンジャー連隊なのかな?)

元々、SEALチームは緊急即応部隊として、
彼らレンジャーを支援するために近くを飛行していたようです。

CH-47を堕としたのはタリバン兵の伏兵ですが、
先日の記事で、彼らを仕留めたのは後続のヘリと書きましたが間違いでした。

正しくは、CH-47墜落に関わったとされるタリバン兵は逃亡を計ったが、
米軍は彼らを追跡し、
F-16の空爆により死亡したと当局から発表されました。

また、墜落現場に向かったのは、
彼らを救援するために
タリバン兵との戦闘を中断したレンジャーでした。

さて、複数の記事を読むと、
「CH-47はレンジャーの支援に急行する際に撃墜された」
「SEALチームは支援要請を達成後、次の現場へ行ったときに撃墜された。」
「レンジャーから支援要請を受けたSEALチームが、
タリバン兵とそのリーダーが逃亡を計ることを防ぐために
現場に接近しようとしたところを撃墜された」
などといくつかの情報がありまが、
3つ目の情報が正しいようです。

また、アフガンのある当局者は、
米軍はタリバンの指揮官による罠に掛けられたと証言しています。

タリバンの指揮官Qari Tahirが、
タリバンによる会議が行われると言う情報を流すことで米軍をおびき出したということ。
そして、ヘリがどのように飛ぶかを知っていた彼らは、
その現場ではヘリの飛行ルートが一つに限られるため、
山の谷の両側で待ち伏せすることが可能であり、
接近してきたヘリをRPGなど複数の武器で攻撃したとの事です。
そして、4名のパキスタン人がTahirに協力したと見られています。

ヘリが攻撃されたのは着陸時とされているようですが、
確かに、その時や隊員を降下させるために
低空でホバリングするCH-47は格好の的です。

また、タリバンはこのヘリの撃墜の犯行声明をだしていますが、
ビンラディン殺害の報復だったのではと見ています。

提示されている疑問など。

・安全を十分に確認しなかった?

CH-47が着陸時にもっとも脆弱になることは、
米軍も知っていることで危険を最小限にする努力を怠りませんが、
今回のように護衛するヘリが居なかったり、
UAVやその他で安全を十二分に確認せず強行着陸をすることは、
多少の危険を顧みず、
より速い展開速度を求める特殊部隊にはままあることのようです。

他には、

・160th SOARの所属機であるMH-47ではなく、CH-47を使ったのか?
・なぜ一機のCH-47に全員搭乗させたのか?
・そんなに多くの優秀なSEAL隊員を、
さして危険の迫っていない部隊の緊急即応部隊としたのか?

などが上げられているようです。

会見の場でISAFの指揮官であるMarine Gen. John Allenは、
なぜSEAL隊員を緊急即応部隊に就かせていたのかと言うことに対しては、
実行される全ての決定は展開される作戦に基づくようにされるもので、
実際、今回も特定の瞬間に正しく決定された事であると。

また、CH-47を使用したことは間違いではないのかと言うことに対しては、
昨年の夜間作戦には2000回以上もCH-47を使用しており、
今回のようなことは初めてで、
今まで、特別な作戦においてもこのヘリを使うことは決してまれではなかったと。

そして、Gen. Allenはそれに付け加えて、
自身は、どのように作戦に関連した部隊に兵員輸送や戦術機動などを
決定したか詳細について関わっていないとし、
また、質問者と作戦の詳細についてこの場では議論したくはないと、
今回の作戦の詳細を伏せています。

最後に、今回の作戦の目標だったタリバンの指揮官は
捕らえることができなかったと述べています。

それにしても、
ビン・ラディンを仕留めたのはDevGruでしたが、
今回、亡くなってしまったのは対ビン・ラディン作戦に関わっていなかったとは言え、
同じDevGruの隊員たちです。

コレは偶然なのでしょうか・・・?

なぜ、貴重なDevGruが緊急即応部隊に就かされていたのか?

もし、本当に今回のCH-47の撃墜が、
タリバンによって緻密に計画された
ビン・ラディン殺害の報復作戦であったとしたら。

まさか、内部のどこかに内通者が?

などと、つまらない陰謀論を妄想してみたり。
まあ、本当にそんな事はあって欲しくないところです。

それでは、このたびは長々とお付き合い、ありがとうございました。
今回の記事に誤りがあったら、
突っ込みを入れていただけると喜びますw

それと、今月か来月か分かりませんが、
コンマガその他で特集が組まれると思うので、
そちらを待ちたいところです。





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